海外駐在員を目指す人や興味がある人向けに、そのメリットを記載します。皆さんのモチベーションアップにつながれば幸いです。
一般的な日本企業の社員としてドイツに駐在している私の場合を例にしていますが、参考になるかと思います。
海外駐在員について
海外駐在とは、所属する会社の海外オフィスで働くことです。現地でのビジネス立ち上げやマネジメント、サポートなど多くの役割があります。
そして駐在員派遣には現地の保険や住宅手当など多額の費用もかかります。会社はどの社員を駐在員にするか見極めて海外へ送り出します。
海外駐在のメリット
ひとたび海外駐在員に任命されると、会社からの手厚い補助を受けたり、他の社員には経験できない貴重な時間を過ごすことができます。
具体的にどんなことがあるのか洗いざらい記載しました。
金銭的余裕ができる
年収(手取り)が駐在前と比べてかなり増えました。
一方で、家賃や車などは会社が負担してくれるため、自由に使えるお金が激増します。
別ブログにまとめましたのでご参照ください👇
ワークライフバランスが良い
アフターファイブの充実
日本とは逆の考え方で、
- 早く帰れる人=仕事出来る人
- 遅くまでいる人=仕事の効率が悪い人
金曜日は15:00頃にはもうオフィスはガラんと静まりかえります。
無駄に遅くまで働いている人は要注意です!
日本人の中には、遅くまで働いたり休日出勤することを海外の現地メンバーに自慢気に話したり、自虐ネタとして話す人がいます。
が、やめた方が良いです。
ドイツの夏場は夜10時頃まで明るいです。仕事終わりに出かけたりスポーツをしたり、じっくり読書したり、充実した日々を送れます。
長期休暇をエンジョイ
日本よりも有給を取りやすいです。基本的に全部取得します。2週間のまとまった休みを取りバカンスを楽しむのがこちらのスタイルです。オンとオフがはっきりしています。
住居環境が良い
部屋が広いです。(ドイツ)
ドイツの家はとにかく広いです!そして冬は常に家の中が暖かいです。
住居が狭いとか、冬場は底冷えする、などのストレスが無いのは本当にありがたいです。
家が広いことは、ホームオフィスをする場合にも快適に仕事ができて助かっています。
毎週海外旅行できる
ドイツに住んでいるので、ヨーロッパの色んなところにすぐに旅行できます。
とにかく、ヨーロッパの夏は本当にゴージャスです。この感覚は現地に住まないと実感できません。これだけでもヨーロッパの海外駐在を目指す価値はあります。
私はヨーロッパの造形物や歴史にも興味があるので、週末や長期休暇を使って行きたい場所が山ほどあります!
オフィス環境が良い
快適な職場環境
ドイツは社員一人当たりに割り当てるスペースが法律で決まっています。
照明の明るさや空調、騒音への配慮も細かいです。
毎年必ずオンライントレーニングを受けて、基準を満たしているか、職場環境に不満がないか?をチェックします。
オフィス環境や働き方を比べると、日本はずいぶん遅れているなと感じます。
パワハラが無い!
日本の様に、上司が高圧的な態度を取ることは無いです。
例えばですが、
納期が迫っている時に「残業してでも何とかしろ!」というような日本でありがちな雰囲気は無いです。ある特定の人がいつも(怒鳴られて)怒られていることも無いです。会議や資料のレビューで怒鳴られることももちろんありません。
もし、このようなことをドイツでやった場合、訴えられると思いますし、労働組合が社員のために動いてくれます。
コンプライアンスについても、毎年必ずトレーニングを受けます。
異文化理解に繋がる
働き方の違いや生活している国の文化を肌で感じることができます。
グローバル企業だと、他の国からも色んな人が来ています。オーストラリア、南アフリカ、チェコ、スロバキア、セルビア、インドなど。同僚の出身国の文化についても学べます。
視野が広がる
視野
言葉も文化が異なる環境に身を置くと、日本にいた時には気づかなかったこともたくさん見えてきます。
例えば、日本の働き方やワークライフバランス、フレンドリーさが客観的にどうなのか。海外の人と働くにはどうしたらいいのか。など。
国内にいると比較がないので、自分たちのいる環境が良いのか悪いのか分からないですよね。
日本って思っていたほど住みやすい国では無かった、というのが私の率直な印象です。特に働き方では、改善点は山ほどあると思います。
そして、日本人は礼儀正しく親切だと言われてますが、対日本人同士ではそんなに親切でも無いし、むしろ冷たいと感じます。
こういう気づきがあるのも海外駐在の良さです。
いい意味で変わった価値観
私の経験談になりますが、
ドイツで働いていると、日本の「管理職 = 出世」という現状に疑問を抱くようになりました。なぜ多くの人が大半の時間を労働に費やして管理職を目指し、そして管理職の方が偉いと思うのか正直良くわかりません。
これからの時代、ワークライフバランを適切に保って、会社に縛られない働き方やFIREの様な考え方も大切だと思うようになりました。
語学力を上げるには最高の環境
英語
私の場合は英語が社内公用語ですので毎日英語を使います。そのため毎日英語の勉強もします。
これまでは海外でグローバルに働きたいから英語学習を頑張ってきました。夢を叶えた今は、海外で活躍して成果を出ために必要な英語学習に変わりました。
英語学習に関しては👇にまとめています。
現地の言葉
その国の言葉が周りに溢れていますので日本にいる場合よりはるかに身につき易い環境にいます。(私の場合はドイツ語)
ただし!語学力向上は本人の努力次第です!
- 仕事で英語を使っていても、それだけで英語力が向上することは稀です。
- ドイツに住んでいるからといって、勝手にドイツ語ができるようにもならないです。
業務の幅が広がる可能性がある
海外駐在を経験出来る社員はそう多くないと思います。会社側も選りすぐりを海外へ送り込んでいる(はずです)。現地でも帰国してからでも、大きな仕事を任せてもらえる可能性は高いです。
語学力やグローバルな視点、海外で苦労を乗り越えた経験はご自身のプロモーションにも有利になるはずです。
私の経験談だと、現地にいるからこそ、日本へ戻った後にどういうスキルが必要なのか、何が日本側に足りていないのかが見えてきます。
本社や現地にいる日本人ではなく、現地のメンバーに認められるように努めてくださいね!些細な事でも出来ることをコツコツ積み重ねていけば、結果は自ずとついてきます。
海外駐在で気をつけるべきこと
この話題は別記事にまとめました。
簡単に項目だけ記載します。
- 自分の意思に反して任命
- 現地に馴染めない
- 家族メンバーの環境変化
- 言葉の壁
- せっかく家を買ったのに
- 副業が制限
など。
最後に
海外駐在は目指す価値は大いにありです!
これから海外で仕事をする人、海外で働くことに興味がある人向けに、おすすめの英語学習法と海外駐在関連の書籍を紹介します。
おすすめの英語学習法
おすすめの方法はずばり、洋書を使った英語多読です。
私の経験上、TOEICでは海外駐在で通用する英語力まではなかなか到達できないと思います。一方で、ハリーポッターを辞書無しで英語のまま理解できる程度の英語力があれば間違いなく通用します。
ハリーポッターが読めるようになるためには、最低でも300万語ほどのインプットが必要です。
本ブログを運営するKinoko Marketでは、英語多読を支援するたのWebサービス「たどろぐ」を提供しています。「たどろぐ」では多読の記録・分析および語彙トレによる語彙力向上が可能で、アカウント作成/ご利用は無料です。
ご興味ある方は是非お試しください!デモページも用意しています。
海外駐在のためのおすすめ書籍
これから海外で仕事をする人、海外で働くことに興味がある人向けに、おすすめの書籍を紹介します。
私は、グローバルに活躍するために最も大事なことは「英語」だと思っている派ですが、この筆者は私とは異なる考えを持っています。しかし、なるほどと思える部分もありましたので、ここで紹介します。
日本はドイツから学ぶことはたくさんあると思います。ドイツに駐在しない人も目を通しておく価値ありです。
それでは今日もよい一日を!
Veil Spaß!