こんにちは、Kinokoです。
私は海外駐在員として働いており、社内公用語として英語を使っています。そのため、より実践の場で通用する英語力を身につけるべく、洋書を使った英語多読に取り組んでいます。
英語多読を始めて2年と3カ月、ついにハリーポッターのBook1を辞書を使わずに、しかも日本語への変換も一切無しで読了することができました。
この記事では、私がハリーポッターを読む際にこだわっている「読み方」についてご紹介します。ここで紹介する読み方は英語力を底上げするための方法です。
ハリーポッターの原書
英語多読の目的は、海外駐在でも通用する英語力を身につけるために英語脳を構築することです。ハリーポッターを原書で楽に読めた時に英語脳の構築が完了したと判断します。
ハリーポッターシリーズは全7冊で、その語数は合計107万語あります。
No | Book | Title | Words |
---|---|---|---|
1 | Harry Potter and the Philosopher’s Stone | 77,089 | |
2 | Harry Potter and the Chamber of Secrets | 85,116 | |
3 | Harry Potter and the Prisoner of Azkaban | 107,198 | |
4 | Harry Potter and the Goblet of Fire | 190,720 | |
5 | Harry Potter and the Order of the Phoenix | 256,866 | |
6 | Harry Potter and the Half Blood Prince | 156,000 | |
7 | Harry Potter and the Deathly Hallows | 198,000 |
どういう風にハリーポッターを読めるようになれば「英語脳の構築が完了した」と言えるのか、その条件を定義しました。
Book1を読了した経験と海外駐在の経験から、上記の3つの条件を満たしてハリーポッターシリーズ全冊を読了できれば、胸を張って「英語できる」と言えますし、仕事でも言語の壁を取り払うことが出来ると思います。
では、もう少し具体的に3つの条件を見ていきます。
読み方1. 英語のまま内容を理解する(日本語変換はNG)
この条件はハリーポッターに限った話ではなく、多読する際は特に気をつけているポイントです。
最初にハリーポッターBook1に挑戦したときは、英語のままでは理解に苦しむ難しい文章も多くありました。そのため、Graded ReadersのLevel1やMagic Tree Houseなどの文章レベルが易しい本から徐々に読む量を増やしてレベル上げを行いました。
英語を英語で理解する力の重要性
英語でコミュニケーションをとる場合、わざわざ日本語に変換する必要はないですし、英単語の習得においても日本語訳で意味を覚える必要はありません。特に海外駐在員の私にとっては、英語を日本語にする際の労力が、仕事を進める上で弊害となっていました。
私が体験した苦労は下記の記事にまとめています。
読み方2. 辞書を使わずに内容を理解する
分からない単語は基本的にその場で調べる!が私の多読ルールですが、ハリーポッターに関しては、辞書を使わずに読むようにしています。分からない単語は推測して読み進めます。
分からない単語が多い場合はどうするか?
分からない単語が多すぎると内容を理解することが困難になります。多読も続きません。
その場合は、少し難易度の低い児童書を読んで語彙を増やして、再度ハリーポッターに挑戦します。
ハリーポッターを最初に手に取った時は正直知らない単語だらけでしたが、こちらもGraded ReadersやMagic Tree Housesなどの簡単な本から時間をかけて地道に語彙を増やしました。
ハリーポッターに出てくる語彙はTadologの語彙トレで確認できます。
語彙トレのデモページ
ハリーポッター英単語(語彙トレPublic版)
読み方3. 適切な発音で読む
海外駐在を経験して改めて英語の発音は大事だと感じました。英語を使うなら、伝わる発音を身に付けるべきだというのが私の考えです。
何より私自身が日本語特有のカタカナ英語発音を聞くのが苦手ですし、私が駐在している現地メンバーからの評判もあまりいいとは言えません。
ですので、本来の英語の発音や、伝わりやすい英語の発音を身に付けるためにハリーポッターの原書を活用します。
ここでオーディオブックの出番です。
英語ネイティブの音声を聞きながらシャドーインをすることで、一つ一つの発音を丁寧に押さえるようにしています。
私はAudible.comでオーディオブックを購入しており、ハリーポッターはStephan Fryによる朗読(British English)を聴いています。
以上、1〜3の条件でハリーポッターを全て読めるようになった時に「英語脳構築が完了した」と判断します。
ハリーポッター原書を辞書無しで読むために必要なこと
ハリーポッターを英語のまま読了する英語力を身に付けるためには「語彙力強化」が絶対条件となってきます。ところが、一筋縄ではいきまん。それには膨大な時間がかかります。
本ブログを運営するKinoko Marketでは、英語多読を支援するたのWebサービス Tadolog(たどろぐ)を提供しています。多読の進捗管理や語彙力トレーニング、分析が可能です。英語多読に挑戦される方はぜひご利用ください。
Tadologの語彙トレでは、洋書(特に児童書)に出てくる単語を繰り返し確認できます。
一般的な英語学習アプリとは以下の点で異なります。
・英単語を英語で覚えることができる
・画像を使ってイメージで単語を捉えることができる
・洋書に出てくる単語を厳選しており、単語が使われた文章を合わせて確認できる
語彙トレで何度も単語を確認することで、通常の多読では時間がかかる語彙獲得を効率的に実現し、英語力に必要不可欠な語彙力を向上させます。
ハリーポッターを読む前に読む本
ハリーポッターを読む前に読むべきおすすめの本をピックアップしました。
いきなり原書を読めないという方は、かんたんな児童書やGraded Readersでまずは100万語を目指します。
100万語以降は徐々に本のレベルを上げ、構文読解力、語彙力をつけながらハリーポッターの原書にトライすると良いです。
私の例だと、350万語を超えた辺りから読める確信が持てました。実際にBook 1は辞書無し日本語変換無しで読了することができました。
多読を始めたばかりの方、100万語未満の方向けはこちら
すでに100万語以上読んだ方向けはこちら
それでは今日もよい一日を!
Veil Spaß!
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